同期
書いたものは、最初から暗号化された workspace に入ります。手元のファイルをあとからクラウドへ写す「バックアップ」ではなく、workspace が唯一の保管先です。同じ workspace にサインインしていれば、どの端末やブラウザからでも同じ中身が開きます。
workspace に入るもの
アプリが扱うものは、ひととおり workspace の中にあります。
| 中身 | workspace の中の場所 |
|---|---|
| 書きかけの note | inbox/ |
| アーカイブした note | archives/ |
| pin | pins/ |
| 設定 | .zudotext.settings.json |
| frontmatter のスキーマと skill | .zudotext/ |
画像や添付ファイルは、これとは別の暗号化された領域に置かれます。入れかたと使いかたは 画像・添付ファイル で扱います。
手元のディスクにあるファイルを直接開いて書き換える画面だけは例外で、そのファイルは workspace に取り込まれません。この扱いは 外部ファイルの編集 にまとめています。
端末をまたぐ設定
配色、エディタの設定、ショートカット、pin、画面の分けかたは、すべて設定として workspace の中にあります。ある端末で変えれば、同じ workspace を開いた別の端末でも同じ状態になります。
設定は 1 つのファイルとしてまとめて送られます。2 台で同時に別々の項目を変えると、あとから保存したほうが丸ごと残り、もう一方の変更は消えます。設定が書き込まれるのは設定の画面を開いているあいだだけなので、実際に困ることはまれです。端末ごとに変えたい項目は デバイスごとの設定 で扱います。
Cloud sync を開く
広い画面では、toolbar の円形の矢印 Cloud sync を押します。マウスを乗せるかキーボードでフォーカスすると、現在の状態も表示されます。Enter / Space で小さなパネルが開きます。Escape またはパネルの外側を押すと閉じ、元のボタンへフォーカスが戻ります。送信待ちは小さな点、競合や失敗は !、オフラインは専用の印で示します。右クリックのメニューには Retry と Copy status もあります。
スマートフォンなどのコンパクトな画面では、既存の More tools(…)→ App → Cloud sync を開きます。メニューの Keys / App / Frame はそのまま使えます。同期中は … の文字だけが回転する矢印になります。ボタンは同期中も開け、操作や配置は変わりません。動きを減らす設定では矢印は回転せず、状態は文字でも伝わります。
同期の状態表示
| 状態 | 意味 |
|---|---|
| Changes to save | このウィンドウに送信待ちの変更があります |
| Changes held | 保留された変更があります。自動では再送されません。Cloud sync の一覧で理由を確認してください |
| Saving / Checking / Loading | 保存または最新の変更の確認中です |
| No pending changes / Up to date | 送信待ちはありません。別の端末の最新状態は Load で確認できます |
| Offline | 通信できず、クラウドへの保存は確認できません |
| ! / Review needed | 競合やアクセスの問題を確認する必要があります |
| Sign in to sync | サインインし直す必要があります |
| Local save failed | 手元の保存に失敗しています。ウィンドウを閉じずに再試行してください |
明示的な Save / Load の成功時だけ、一時的なチェック表示が出ます。自動同期の通常の成功は静かなままです。
Save to cloud と Load from cloud
入力が止まっておよそ 0.5 秒で、note は手元に保存されます。自動同期は引き続き働き、書き込まれた変更をまとめて送ります。
Save to cloud は、押した時点で対象になったこの workspace・このウィンドウの編集を手元に保存して、クラウドが受け取ったことを待ちます。処理中に新しく書いた分は送信待ちとして残ることがあります。ほかのタブや別ウィンドウの書きかけまで保存されたという意味ではありません。オフライン、競合、タイムアウト、一部の失敗、サインイン切れでは成功を表示しません。
Load from cloud は、最新の変更を改めて確認します。別の端末で保存したあと、古い表示のままのタブに戻ったときにも使えます。送信待ちの編集を保護し、確認中に入力した文字も勝手に置き換えません。競合があれば Review で選びます。ページの再読み込みではありません。
処理中は同じ Save または Load の重複操作だけが使えなくなります。ほかのメニューの操作は使えます。必要な場合だけ Review または Sign in が表示されます。
閉じた状態で始まる Sync details には、最後の手元の保存、クラウドからの受領確認、最新変更の確認を分けて表示します。記録のない時刻は Not recorded です。これらは現在のセッションで記録された workspace の出来事で、全 note や別端末が最新だという保証ではありません。接続中・待機中であることだけでも最新とは判断しません。
送信待ちがあるときは、Cloud sync に Pending changes の一覧が出ます。note ごとにパスと状態を表示します。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| Unsaved changes in the editor | 編集中で、まだ手元に保存されていません |
| Waiting to upload / Uploading | 送信を待っている、または送信中です |
| Upload failed …, retrying automatically | 送信に失敗しました。理由を表示し、自動で再試行します |
| Held: the cloud has a newer version | 競合のため保留中です。Review で残す内容を選びます |
| Delete held: the cloud copy changed after this delete | 削除のあとにクラウドの内容が変わったため、削除を保留しています。Review で確認するまで削除は完了しません |
| Held: the cloud version this text was based on is unknown | 元になったクラウドの版が分からないため、送信を止めています |
再読み込みの直後は、保存済みの送信待ちを読み込み終えるまで Checking と表示します。読み込み前に「送信待ちなし」とは表示しません。失敗の理由はこのセッションの間だけ記録されるため、再読み込み後は理由が表示されないことがあります。
Settings → Sync にも同じ一覧が出ます。Sync History は完了した同期の記録で、まだ残っている変更は表しません。
Command Palette の Save to cloud / Load from cloud からも同じ操作を実行できます。
Real-time sync
Settings → Sync の Real-time sync を入れておくと、別の端末での変更がその場で届きます。最初から入った状態です。切っていても、画面に戻ったときや通信が再開したときには、最新の状態を確認します。
この切り替えがあるのはデスクトップアプリだけです。ブラウザでは常に入った状態で、切り替えの代わりに Real-time sync is always on in the browser. と表示されます。
同じ note を 2 台で直したとき
先に保存された内容と手元の編集がぶつかったときは、手元の変更を保留します。どちらの内容もすぐには消えません。Cloud sync の Review から、残す内容を選べます。
自分の端末が送った変更が、そのまま自分に返ってきて上書きになることはありません。
別の端末などで先に保存されたとき
同じ note の内容がぶつかると手元の変更を保留し、Cloud sync に注意表示と件数が出ます。入力中に確認画面を自動で開くことはありません。Review または Command Palette の Show Unresolved Sync Conflicts で Review changes(変更の確認画面)を開きます。note に表示される Another version is available. の Review からも、その note を直接確認できます。
開いている note も閉じた note も、同じ画面で比較します。複数あるときは一覧から選びます。同名の note はパスで区別できます。狭い画面では変更前後を縦に並べた比較になります。
まず This device または Cloud を選びます。最初はどちらも選ばれていません。選んだだけでは変更されません。Use this device’s version または Use cloud version を押すと、その内容を適用します。複数の編集欄に異なる書きかけがある場合は、Local draft で残す文字を確認して選びます。設定の場合は、設定全体の版を選びます。
Decide later、右上の閉じるボタン、Escape は確認画面を閉じます。未解決の内容や保存されたコピーは消しません。すでに適用した処理を取り消す操作でもありません。確認中に内容が変わった場合は、Refresh comparison で比較し直します。
適用後も同じ note の結果と使用中の文字が残ります。Next conflict で次へ進み、Back to note で対象の note に戻ります。Done は確認画面を閉じます。手元での選択が完了しても、クラウドへの送信完了とは限りません。送信待ちやオフラインの状態は Cloud sync で確認します。
クラウドの内容を読み込む前に、置き換わる手元の文字を保存します。保存に失敗した場合は適用せず、説明を表示します。選択の記録後に中断した場合は、Retry chosen version でその選択を続けます。別の版への切り替えはできません。
Saved local copies から保存されたコピーを選び、文字を確認できます。Copy preserved local text は選んだコピーをそのままコピーします。閲覧やコピーだけで note を復元することはありません。未解決が0件になったあとも、Cloud sync の Review changes / saved local copies や対象の note から開けます。失われるクラウド側の版をここへ保存する機能や、Keep both はありません。
再接続時の確認で、別の端末が編集した note の元の場所が見つかると、削除は取り消され、編集内容が残ります。確認の直後に別の編集が届いて削除が拒否された場合は Review で選びます。Delete Again は元の場所を削除し、Restore Incoming は削除を取り消して編集内容を残します。さらに新しい編集が届いたときは、もう一度 Review が必要です。
保留のあいだは、チェックポイントの作成と復元、およびその note の履歴からの復元はできません。先にどちらを残すか選んでください。
別の端末で note がなくなったとき
開いている note が別の端末でアーカイブ、または削除されると、Archived or removed on another device と表示されます。編集欄は読み取り専用になります。書きかけの文字は残り、元の note を勝手に作り直すことはありません。
Restore to inbox — 残っている文字を inbox に戻します。元の inbox の場所がまだ空の状態なら、同じ note として戻します。アーカイブ先のコピーは消しません。
Keep my text as a new note — 残っている文字で、inbox に別の note を作ります。元の note の場所はそのままです。
どちらも送信と保存が確認されるまで、手元の文字は表示されたままです。複数の Note Tray(note を表示する frame)で別々に書いていた場合も、それぞれの文字を残します。
オフラインのとき
通信できない状態でも、書くことと読むことはそのまま続けられます。
保存は送信待ちの列に積まれます。列は暗号化されたまま端末に残るので、アプリを終了しても消えません。次につながったときにまとめて送られます。
note を消したことも同じ列を通ります。再起動だけで消した note が戻ることはありません。ただし、通信できない間に別の端末でその note が編集された場合は、削除せずに編集された note を残します。
読むほうは、その端末に置かれた暗号化された控えから読み込まれます。この控えはユーザーが開けるファイルの置き場ではなく、オフラインで読むためだけのものです。
通信が戻ったときは、先に別の端末での変更を確認してから、送信待ちの変更を送ります。手元で消した note が別の端末で編集されていた場合、削除は取り消され、編集された note が残ります。そのときは Your delete of “Note 3” was skipped because the note was edited on another device. のような通知が出ます。引用符の中には、その note のタイトルか番号が入ります。
オフラインで編集した note がその間に別の端末で削除された場合は、上の Archived or removed on another device が表示されます。書きかけの文字を確認してから、どちらの復旧方法にするか選べます。
通信が無いまま起動したときは、画面の上に Working offline. Your workspace will sync once connection is back. と出ます。下のエディタはそのまま使えます。この帯は、最初につながった時点で消えます。
初回だけネットワークが要るとき
その端末でまだ一度も workspace を開いていない場合は、控えが無いので起動できません。You're Offline と書かれた画面が出るので、つながってから Try Again を押します。通信が戻ると自動で先へ進みます。
一度オンラインで開いたあとは、利用できる控えがあればオフラインでも起動できます。サインアウトが完了すると控えと鍵が消えます。次に workspace を開くときは、ネットワークと master password が必要です。
サインアウト前の確認
Settings → Sync の Sign Out、起動画面の Sign out、モバイルアプリの Settings → Mobile Device の Sign out は、同じ確認を行います。未送信の変更や未解決の復旧項目がある場合は、削除せずに中止します。先に保存や Review での確認を済ませます。
ほかのアプリウィンドウやブラウザのタブの編集も、保存して閉じてください。別の画面に残る書きかけの文字を、すべて確認できるわけではありません。
続行できる場合は、端末の鍵、オフライン用の控え、復旧用のコピーを削除する確認が出ます。最初に選ばれるのは Cancel です。必要な文字がある場合は中止し、Saved local copies から Copy preserved local text でコピーします。
Remove local data and sign out を押すと、削除してサインアウトします。クラウドに保存済みの note は変わりません。復旧用のコピーは端末だけの控えなので、必要な文字は先に別の場所へ保存してください。
鍵を削除できない場合は、サインアウトを完了せずに同期を停止します。復旧用の控えは残ります。案内に従い、アプリを再読み込みして workspace のロックを解除してから再試行します。
Settings → Sync
同期にかかわる項目は Settings → Sync にまとまっています。
Encryption — 暗号化の準備ができているかどうかの表示です。済んでいれば、データがこの端末を離れる前に暗号化されている旨が出ます。
Workspace ID — このアプリが結び付いている workspace の識別子です。
Sync Server URL — つないでいるサーバーの場所です。
Device Name — 同期のネットワークの中でこの端末を見分けるための名前です。
Always require password to unlock — 入れると、この端末は master password を覚えなくなり、開くたびに入力を求められます。切ってあるのが最初の状態です。
Real-time sync — 上で説明した切り替えです。
一番下の Sync History には、最近の同期が新しい順に並びます。うまくいったときは送った数と受け取った数が、失敗したときはその理由が出ます。状態表示が赤くなったときは、まずここを見ます。
関連ページ
はじめよう — サインインから workspace を開くまで
プランとストレージ — 同期に必要な契約と保存容量
デバイスごとの設定 — 端末ごとに変えたい項目
画像・添付ファイル — 別の領域に置かれるファイル
ワークスペース切り替え — 開く workspace を替える