zudo-text マニュアル

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スニペット

スニペットは、何度も使う文章を保存しておき、書いている場所へすぐ差し込むための仕組みです。住所、署名、振込先、問い合わせへの定型の返事のような文章に向いています。最初はただの文章として保存し、毎回変わる部分や選択肢はあとから少しずつ足せます。

最初のスニペットを登録する手順

スニペットがまだ 1 つも無いときは、文章を貼り付ける欄だけが開きます。数秒で 1 つ目を登録できます。

  1. note の本文をクリックして、Mod+Shift+I を押します。Snippets(スニペットを探して差し込む画面)が開きます。

  2. Save text you paste often の下の入力欄に、よく使う文章を貼り付けるか入力します。Signature や Address などの例を押すと、例文が入ります。

  3. Mod+Enter を押すか、Save を押します。

スニペットの名前は、文章の 1 行目から自動で付きます。入力欄の下の Name: に、付く予定の名前が出ます。名前はあとから変えられます。

入力欄の右下にある This workspace と My snippets で、保存先を選べます。最初は This workspace が選ばれています。My snippets が使えないときは切り替えが出ず、いまの workspace に保存されます。保存先の違いは後の「My snippets と workspace のスニペット」で説明します。

選んだ文章から登録する場合

本文の文章を選んでから Mod+Shift+I を押すと、一覧のいちばん上に Save selection as snippet が出ます。そのまま Enter を押すと、選んだ文章が入った状態で登録の欄が開きます。

Command Palette(Mod+K で開く、コマンドの検索窓)の Snippets: New from selection でも同じことができます。文章を選んでいないときは、新しいスニペットを書く画面が開きます。

呼び出し方

Snippets を開く方法は 3 通りあります。どれで開いても、同じ画面です。

  • 入力トリガー — 本文で ;; と打ちます。続けて打った文字で、一覧が絞り込まれます。

  • Command Palette — Snippets… を実行します。

  • キーボードショートカット — Mod+Shift+I を押します。

;; は、行の先頭か、空白のすぐ後ろで反応します。日本語入力のまま打った ;; にも反応し、変換を確定した時点で画面が開きます。コードブロックやインラインコードの中では反応しません。

;; の文字を変えたり、止めたりする方法は 入力トリガー で扱います。Mod+Shift+I は Settings → Shortcuts の Open Snippet Palette で別のキーに変えられます。

Command Palette から開いたときは、画面の上に Commands と出ます。これを押すか、検索欄が空のときに Backspace を押すと、Command Palette に戻ります。

差し込む手順

Snippets の上の検索欄に文字を打つと、一覧が絞り込まれます。スニペットに Trigger(スニペットごとに付けられる短い呼び名)があれば、それに合うものが先頭に来ます。その次に名前、説明、本文の順で探します。

  1. ↑ と ↓ で差し込みたいスニペットを選びます。

  2. Enter を押します。

毎回変える部分が無いスニペットは、Enter でそのまま本文に入ります。;; で開いた場合は、打った ;; と続けた文字がスニペットに置き換わります。文章を選んでいた場合は、選んでいた文章が置き換わります。

一覧の各行の 2 行目には、本文の 1 行目が出ます。毎回変える部分は [名前] の形で出ます。画面の幅が広いときは、右側に選んだスニペットの全文も出ます。

毎回変える部分があるとき

毎回変える部分があるスニペットで Enter を押すと、行の下に入力欄が開きます。

  • 文字を入れる欄では、Enter か Tab で次の欄に移ります。最後の欄で Enter を押すと、本文に入ります。

  • 選択肢の欄では、← と → で選びます。

  • optional と書かれた欄は、押すたびに Included と Not included が切り替わります。Not included にした部分は入りません。

  • Mod+Enter を押すか Insert を押すと、本文に入ります。

入力した内容を反映した仕上がりが、右側か入力欄の下に出ます。空のまま残っている欄があると、1 回目の Insert ではその欄に移り、ボタンが 1 empty — insert anyway のように変わります。空のままでよければ、もう一度押すと入ります。

一覧の行の右クリックメニュー

行を右クリックすると、次の操作が出ます。

  • Insert — Enter と同じく、差し込みます。

  • Edit — スニペットを書き換える画面を開きます。

  • Copy text — 本文をクリップボードにコピーします。

  • Move to My snippets / Move to this workspace — 保存先を移します。

  • Delete… — 確認のあとで削除します。

Escape を押すと、1 つ前の状態に戻ります。一覧の状態で押すと、Snippets が閉じます。

毎回変える部分を足す方法

スニペットは、文章の一部を選んでボタンを押すだけで育てられます。書き方の決まりを覚える必要はありません。

書き換える画面は、次のどれかで開きます。

  • 一覧でスニペットを選んで Mod+E を押します。

  • 入力欄の Edit を押します。

  • 行の右クリックメニューで Edit を選びます。

  • Command Palette の Snippets: Manage… を実行します。名前順で最初のスニペットが開きます。

画面が広がります。画面の幅が広いときは、一覧が左の細い列にまとまります。上から、名前、Trigger、本文の欄が並びます。名前は、自分で書き換えるまでは本文の 1 行目に合わせて変わります。

本文の下の帯には、そのときの選択やカーソルの位置に合ったボタンだけが出ます。

毎回変える部分にする場合

  1. 本文で、毎回変える部分を選びます。たとえば宛名の「山田様」を選びます。

  2. Make variable を押します。

  3. Variable name に名前を入れて、OK を押します。

選んだ部分は {{宛名 = 山田様}} のような形になります。選んでいた文字は、最初から入っている値になります。同じ名前を本文の何か所かに書くと、入力は 1 回で済み、すべての場所に同じ値が入ります。

選択肢にする場合

  1. 毎回変える部分の中にカーソルを置きます。

  2. Make choices を押します。

  3. 選択肢を / で区切って入れ、OK を押します。たとえば 通常便 / 速達 と入れます。

{{配送方法 | 通常便 | 速達}} のような形になります。最初の選択肢が、はじめから選ばれている値です。選択肢を直したいときは、同じ場所にカーソルを置いて Edit choices を押します。

選んだものごとに文章を変える場合

返金と再送で文面が大きく変わる、というような場合に使います。

  1. 選択肢ごとに変えたい文章を選びます。

  2. Branch を押します。

  3. Branch on に名前を入れ、その右の欄に選択肢を / で区切って入れます。たとえば 返金 / 再送 と入れます。

  4. OK を押します。

選んでいた文章は、最初の選択肢のときの文章になります。ほかの選択肢のときの文章は空で用意されるので、続けて書き足します。差し込むときに選んだものの文章だけが入ります。

すでにある選択肢の中にカーソルを置いて Vary text per choice を押しても、選択肢ごとに文章を変える形にできます。選択肢ごとに文章を変える部分の中にカーソルを置いて Add case を押すと、選択肢を 1 つ足せます。

入れるかどうかを選べる部分にする場合

追伸のように、入れる日と入れない日がある部分に使います。

  1. その部分を選びます。

  2. Optional を押します。

  3. 名前を入れて OK を押します。

差し込むときに、その部分を入れるかどうかを選べます。

保存する手順

本文の下の Asked at insert: に、差し込むときに聞かれる項目が並びます。項目を押すと、本文のその場所が選ばれます。

書き終えたら、Mod+Enter を押すか Save を押します。保存せずに一覧へ戻るときは、Collapse を押すか Escape を押します。保存していない変更は残りません。

書き方に誤りがあると、Line 3, column 5 のように場所が赤字で出て、保存できません。その表示を押すと、本文の該当する場所が選ばれます。

スニペットを消すときは、左下の Delete を押し、続けて出る Delete をもう一度押します。やめるときは Keep を押します。

書き方を直接書く場合

ボタンで作った形は、本文に直接書いても同じように働きます。次の書き方が使えます。

  • {{名前}} — 差し込むたびに入力する部分です。

  • {{名前 = 最初の値}} — 最初から値が入っている部分です。

  • {{名前 | 通常便 | 速達}} — 選択肢です。最初のものが、はじめから選ばれています。

  • {{#switch 名前}}{{case 返金}}…{{case 再送}}…{{/switch}} — 選んだものごとに違う文章です。

  • {{#opt 名前}}…{{/opt}} — 入れるかどうかを選べる部分です。

  • {{@today}} — 今日の日付です。2026-09-26 の形で入ります。

  • {{@clipboard}} — 差し込むときにクリップボードに入っている文章です。

  • {{@selection}} — Snippets を開いたときに選んでいた文章です。

  • {{@cursor}} — 差し込んだあと、カーソルがこの位置に来ます。

AI でスニペットを作る方法

書き換える画面で Mod+J を押すか、Write with AI を押すと、右側に Write with AI(スニペットの文面を AI と一緒に作る欄)が開きます。上のタブで、作り方を 3 つから選びます。

  • Describe — どんな文章が欲しいかを書き、Write template を押します。毎回変わる部分を含んだ文面が提案されます。

  • Templatize text — 実際に送った文章を貼り付け、Find variables を押します。名前や数字、日付のような毎回変わる部分が見つかり、一覧になります。そのままにしたい部分はチェックを外し、名前を変えたい部分は右の欄を書き換えます。

  • Refine — いまの本文を直してもらいます。Add a branch や Shorter などのボタンを押すか、直したい内容を入力して Enter を押します。

提案は、いまの本文との違いが色分けされて出ます。取り入れるときは Apply を押すか Mod+Enter を押し、やめるときは Discard を押します。取り入れたあとも、本文をまだ書き換えていなければ Undo AI change で元に戻せます。

取り入れただけでは保存されません。最後に Save を押します。

差し込む前に AI で仕上げる方法

毎回変える部分を入れたあと、差し込む前に文章を AI で整えられます。入力欄で Mod+J を押すか、Polish with AI を押すと、Polish with AI(差し込む前に文章を AI で整える欄)が開きます。

  1. More polite、Shorter、Match the reply、Softer のどれかを押すか、直したい内容を入力して Enter を押します。

  2. 返事が v1、v2 と版になって並びます。Original は、自分で入力したままの文章です。

  3. 使いたい版を選び、Insert this version を押すか Mod+Enter を押します。

Show changes がオンのあいだは、Original との違いが色分けされて出ます。オフにすると、その版を自分で書き直せます。

AI に文章が送られるのは、ボタンを押すか Enter を押したときだけです。スニペットによっては、差し込みの前にこの欄が自動で開きます。そのときも、自分で頼むまで何も送られません。スニペットに AI への指示が添えてある場合は、欄の上に表示されます。この指示は、頼むときに一緒に送られます。本文のカーソルの周りの文章も、返事の文脈として一緒に送られます。

書き換える画面で設定する方法

Polish with AI をいつ開くかは、スニペットごとに書き換える画面で設定します。

  1. 上のほうにある AI mode(Polish with AI をいつ開くかの設定)で、Off・Offer・Always のどれかを選びます。Off では自動で開きません。Offer では、差し込む前に開くかどうかをそのつど選べます。Always では、差し込む前に必ず開きます。

  2. その右の入力欄に、AI への指示を書きます。書いた内容は Polish with AI の上に表示され、AI に頼むときに一緒に送られます。

AI mode を Off にしても、書いた指示は消えません。入力欄が選べなくなるだけなので、あとで Offer や Always に変えれば、そのまま使えます。

AI を使うにはサインインが必要です。頼んだ回数は、1 日に AI へ頼める回数に数えられます。回数の数え方は AIアシスタント にまとめています。

My snippets と workspace のスニペット

スニペットの保存先は 2 つあります。

  • This workspace — いま開いている workspace の中に保存します。その workspace を開いているときだけ使えます。仕事用とお店用のように、workspace ごとに文面を分けたいときに向いています。

  • My snippets(どの workspace からでも使える、自分用のスニペットの置き場所)— アカウントに保存します。どの workspace を開いていても使えます。署名や住所のように、どこでも使う文章に向いています。

保存先は、書き換える画面の下の This workspace と My snippets で切り替えます。一覧の行の右クリックメニューからも移せます。一覧では、My snippets のスニペットに地球のアイコンが付きます。

2 つの保存先で同じ Trigger を使っていると、書き換える画面に注意が出ます。この場合は This workspace のほうが優先されます。

ほかの workspace のスニペット

サインインしているときは、一覧のいちばん下に Other workspaces(ほかの workspace のスニペットをまとめた行)が出ます。押すと開き、ほかの workspace に保存したスニペットも選べます。

検索しても今の workspace と My snippets に見つからないときは、自動で開いて Found in other workspaces と出ます。

パスワードで鍵のかかった workspace は、Unlock to view と出ます。押すとパスワードの欄が出るので、その workspace のパスワードを入れて Unlock を押します。

ほかの workspace のスニペットも、そのまま書き換えて保存できます。保存先はもとの workspace のままです。いまの workspace か My snippets に移したいときは、書き換える画面の Move to… を押して移し先を選びます。

同期と新しい端末での注意

This workspace のスニペットは、note と同じように workspace と一緒に同期されます。My snippets は workspace とは別に、アカウント単位で同期されます。どちらも、ほかの端末で変えた内容がこの端末にも届きます。

My snippets は、workspace のパスワードとは別の鍵で暗号化されています。その鍵は、My snippets を使ったことのある workspace を開いたときに読み出されます。

このため、新しい端末では、まず My snippets を使ったことのある workspace を一度開いてください。まだ一度も My snippets を使っていない workspace を最初に開くと、一覧に My snippets unavailable と出て、My snippets が使えません。使ったことのある workspace を一度開けば、そのあとに開いたほかの workspace でも使えるようになります。

一度読み込んだ My snippets は、オフラインのときもその端末で使えます。

Caution

My snippets の鍵を持っているのが 1 つの workspace だけのときに、その workspace を削除しようとすると警告が出ます。そこで Reset My snippets を押すと、My snippets がすべての端末から消え、元に戻せません。残したいときは削除をやめ、先にほかの workspace を開いておきます。ほかの workspace が開かれていない状態(アプリ起動時の workspace 選択画面など)では Reset My snippets は表示されません。新しい鍵を保存する先が必要なため、先にほかの workspace を開くか作成してから、workspace スイッチャーで削除してください。

1 つのスニペットが大きすぎるときや、My snippets の数が上限に達したときは、My snippets: not synced という知らせが出ます。そのスニペットは同期されず、その端末にだけ残ります。文章を短くするか、要らないスニペットを消してから、もう一度保存します。

注意点

  • 差し込むには、note を開いておく必要があります。開いていないと、Open a note to insert a snippet. と出ます。

  • ;; が反応するのは、note を書くエディタの中です。External File Editor(workspace の外にあるファイルをタブで開いて編集する画面)では反応しません。

  • Snippets を開いたまま別の workspace に切り替えると、Snippets は閉じます。

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